「教育格差」に関する記事の一覧

こども食堂

夏休みに拡大する子どもの栄養・教育・体験の格差とは?-学校がない期間に、日常の問題がより一層顕著になる

夏休みは、子どもたちの日常を支えている学校が休みになることで、食事、学習、体験などに関して、より多くの費用の負担を家庭が担うことになります。所得が多い家庭は、より多くの教育や体験の機会を子どもに提供することができるのに対して、経済的困難を抱えている家庭はそれが十分にできず、格差が広がりかねません。どのような面で格差が広がりやすいのか、本記事で紹介していきます。
ボランティア

渋谷スタディクーポンのブラザー・シスター養成研修に行ってきた!-面談を通じて子どもたちの可能性を引き出す!

「スタディクーポン」は、東京都渋谷区内の経済的な理由で塾に通えない高校受験生・中学3年生に対して、寄付を原資としたクーポンを配布し、教育格差を埋めていこうとする取り組みです。この取り組みに不可欠なのが「ブラザー・シスター」という大学生・社会人ボランティアの存在です。ブラザー・シスターとして活動するボランティアが集まり、初回となる研修が実施されました。
教育格差

家庭や地域による学校外教育費の格差が鮮明に-学歴・勉強を重視し、早期化の傾向が強まる

「子どもの教育費」は、主に学校に関する「学校教育費」と、塾や習い事に関する「学校外教育費」の2つに分けられます。「学校教育費」は公立/私立によって大きく異なり、「学校外教育費」は世帯収入や自治体の人口規模によって大きく差が開くことが、昨今の様々な調査によりわかってきています。本記事を通して、今後の「勉強」「学習」の在り方について、考えていきたいと思います。
政治・制度

貧困状態の子どもに立ちはだかる「10歳・小4の壁」-自治体に眠るビッグデータから読み解く「子どもの貧困」

2017年11月19日の「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017」において、家庭の経済格差が子どもの成長に与える影響についての調査結果が報告されました。今回の調査は、大阪府箕面市の「子ども成長見守りシステム」から得られたデータをもとに実施されました。経済的に困窮している家庭と、そうではない家庭の子どもがいつ、どのように差が生じるのかに関する、具体的な知見が得られました。
教育格差

塾に行かなくても勉強できるんじゃないんですか?-「スタディクーポン」について代表者に聞いてみた!

2017年10月12日の文部科学省での記者会見をもって、教育格差解消に向け「スタディクーポン・イニシアティブ」がスタートしました。経済的な理由で塾に通えない高校受験生・中学3年生に対して、寄付金を原資にしたクーポンを提供する取り組みです。この取り組みに対し、賛同の声が聞かれる一方、「なぜ、塾に行く必要があるの?」など疑問も寄せられています。代表の今井氏にお話をお伺いしました。
教育格差

「親の所得格差=子どもの教育格差」にしない!-学校外で生じる教育格差をなくす新プロジェクトが始動!

2017年10月12日。文部科学省における記者会見をもって、教育格差解消に向けた新しい取り組みがスタートしました。その名も「スタディクーポン・イニシアティブ」。経済的な理由で塾に通えない高校受験生・中学3年生に対して、寄付金を原資にしたクーポンを提供する試みです。多様なセクターが連携して取り組む、全国初のモデルとなります。プロジェクトの概要や記者会見の様子を、お伝えします。
自然体験

子どもの体験は、誰が担っていくべきなのか?-家庭の負担頼みで、長期休みや連休に広がる体験格差

学校の休業日を分散化する「キッズウィーク」が2018年度からスタートします。この政策は、元々は消費の活性化策・休暇改革の一環として考案されたものですが、文部科学省としては、分散化する休業日を「体験的活動等休業日」とし、家庭や地域における体験的な学習活動の実施と充実を図ろうとしています。「家庭、学校、地域の連携」と言う以上に、もう一歩踏み込んだ仕組みづくりが急務となっています。
教育格差

「子どもの貧困」を一括りで考えるのは大きな間違い!-日本の目に見えない「子どもの貧困」の全体像とは?

少しずつ認知が広がってきている「子どもの貧困」。「絶対的貧困」と「相対的貧困」の二つがありますが、それらの貧困が一括りにされてしまっていることで、「相対的貧困」についての実態が見えにくくなっています。相対的貧困状態に陥っている子どもは生活困窮度によってさらに3つの層に分かれます。それぞれの層の子どもたちに対して、どのような支援が必要なのでしょうか。
教育格差

「貧困の連鎖」から脱する!進学を阻む「壁」の正体とは?③ -高校から大学への進学を阻む2つの「壁」

日本の子どもの相対的貧困率は約16%となり、世界的に見てもかなり高い割合となっています。子どもの貧困は様々な問題を引き起こしていますが、その影響は大学進学にも及びます。経済的な困難を抱える家庭の子どもたちは、自分の努力だけではどうにもできない壁にぶつかっています。いったいどのような壁があるのか。前号に引き続きの後編です。
教育格差

「貧困の連鎖」から脱する!進学を阻む「壁」の正体とは?② -高校から大学への進学を阻む2つの「壁」

前号に引き続き、貧困状態にある「進学の意欲を持っている」子どもたちに立ちはだかる「進学の壁」の存在ついて論じています。経済的には余裕はないけれども奨学金を利用すれば学費を払うことができる、だから大学に進学しようと希望の大学に合格し、いざ入学に向けて手続きを開始しようとすると、そこには大きな壁がありました。高校生の声から、苦しい状況に置かれていることが伝わってきます。