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ダイバーシティ工房が「#生きづらさってなんだろう」キャンペーンを開始!-多くの若者を抱えている「生きづらさ」とは何かを探る!

あごに手を当てスマホを見る女性

千葉県市川市のNPO法人ダイバーシティ工房(以下、ダイバーシティ工房)は、10月8日~11月8日の1ヶ月間、「#生きづらさってなんだろう」キャンペーンを実施しています。

このキャンペーンは、SNSやアンケートを通じて多くの方の「生きづらさ」を募集するほか、他のNPO団体とのトークイベントを通じて「生きづらさ」の中身や在りかを具体的に探っていくものです。

本記事を通して、このキャンペーン開始のきっかけや社会的な背景、概要についてご紹介していきます。

NPO法人「ダイバーシティ工房」とは
「全ての家庭が安心して暮らせる社会」をビジョンに、「保育事業」「発達支援事業」「児童自立生活援助事業」「アウトリーチ事業」「コミュニティスペース事業」などの事業に取り組んでいる団体です。千葉県市川市を拠点にしながら、設立から10年以上、0~20歳までの子どもや子育て家庭を中心とした人々が抱える様々な困りごとに向き合い、支えています。

キャンペーン開始のきっかけ

「#生きづらさってなんだろう」キャンペーン

ダイバーシティ工房では、昨年からのコロナ禍で、人と拠点で直接会い話を聞き、必要な地域資源につなげることが以前より難しくなったことを現状を踏まえ、年齢や居住地、相談内容に制限を設けない無料のLINE相談窓口「むすびめ」開設へと至りました。2020年8月の開設以来、2,000件以上の相談が寄せられています。

「生きるのがしんどいです」
「生きづらいです」
「死にたいです」

これは、LINE相談窓口「むすびめ」へ実際に届いたメッセージです。

これらの言葉で綴られる気持ちが生み出される背景は様々で、どこで何に困っているかは人ぞれぞれ違えど、多くの人が「生きづらさ」を抱えていることが浮き彫りになりました。

日本の若者の現状

内閣府の調査では、自分の将来について「明るい希望がある・どちらかといえば希望がある」と答えた日本の若者の割合は、他国の若者に比べかなり低いという結果が出ています。

内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』2018年(引用:#生きづらさってなんだろう キャンペーンを実施します!

また、日本財団の2021年の調査によると、自殺をしたいと思ったとき、あるいは自殺未遂をしたとき、誰かに相談をした人の割合は3割にも達しないと言われています。

自分の将来に明るい希望を持ちにくい若者が他の国よりも多く、かつ、希望を見出せず、もう生きられないと感じた時に、誰にも相談しない、またはできない人があまりにも多いことがわかりました。

あなたにとっての「生きづらさ」とは

LINE相談へ寄せられるメッセージや、調査結果から見る若者の現状を踏まえて、下記のような問いが生まれました。

なぜ生きづらいのか?
なにが人を、若者をこんなにもつらくさせるのか?
そもそも、「生きづらい」とはなんなのか?

これらの根本的な問いに向き合い、考えていくことで、若者の「生きづらさ」を取り除いていけるようなヒントが見つかるかもしれない。

そういった思いで、本キャンペーンはスタートしています。

世の中が何であれば「生きづらさ」だと認めてくれるのかは考えず、あなた自身にとっての「生きづらい」状況、瞬間、経験を教えてほしい。

今生きづらさを感じていない方、その表現ではしっくりこないという方は、身近な人から打ち明けられる「生きづらさ」「死にたい気持ち」に対し、どのような言葉を返せるか、という視点からの考えを教えてほしい。

本キャンペーンでは「生きづらさ」の中身や在りかを具体的に知るための声を、多く集めています。

キャンペーンへの参加方法

①twitterから
twitterに「#生きづらさってなんだろう」のタグと一緒に、下記いずれかの問いへの答えを書いて投稿します。

・あなたはどんなときに「生きづらい」と感じますか?
・その「生きづらさ」はどこからやってきますか?
・身近な人に「生きづらい」や「死にたい」気持ちを打ち明けられたとき、どんな言葉を返しますか?

②アンケートフォームから
下記のリンクから上記の質問への回答を記入して送信します。

身近な人には話し難くても、ネットだからこそ言える、聞ける声もあると思います。

多くの声が集まり、生きづらさを少しでも取り除いていけるようなヒントが見つかることを願っています。

Author:Eduwell Journal 編集部
本記事は、山田友紀子が担当。Eduwell Journalでは、子どもや若者の支援に関する様々な情報をご紹介しています。子どもや若者の支援に関する教育や福祉などの各分野の実践家・専門家が記者となり、それぞれの現場から見えるリアルな状況や専門的な知見をお伝えしています。

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