「学校教育」に関する記事の一覧

子どもの貧困

子どもの貧困を解決するために必要な「学校」という場 -必要な支援を子ども達に届けるための仕掛け

子どもにとって4月という時期は、進級、クラス替え、進学といった大きな環境の変化が訪れる時期だと思います。これまで「子どもの貧困」は子どもから「将来」「つながり」を奪っていくものだと述べてきましたが、実際に私たちはそのような状況にどう関わればいいのでしょうか。今回は「学校」という切り口からそのことについてお伝えしていきます。
中等教育

「大学が合わない!」と思ったアナタへ伝えたいこと-「こんなはずじゃなかった!」を挽回する方法

NEWVERYが運営する日本中退予防研究所の調査では、中退者の50%が1年生の前期のうちに何らかのつまずきを起こしている、という結果が出ています。大学中退者は年間約6万人、10人に1人という計算ですので、決して他人事ではありません。今回の記事は、入学後に「大学が合わない!」「こんなはずじゃなかった!」と感じている方向けに、解決するための具体的な方法をお伝えします。
高校中退

高校中退者は、実際のところ増えているのか?減っているのか?-高校中退・不登校経験者を支える通信制高校

新年度が始まり、新生活が始まったであろう人たちがたくさん見られるようになりました。高校中退事情でいえば年度末である3月は、1年で最も高校中退者が多くなる月になります。高校中退者の数は減っていると思いますか?増えていると思いますか?その現状はどうなのか。「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の結果から、中退者数の推移を見てみましょう。
初等教育

学級崩壊を招く「小1プロブレム」(小1問題)とは?-五校に一校の小学校が直面する「大きな段差」の実態

「小1プロブレム」という言葉はご存じでしょうか?保育園・幼稚園から新たに小学校へ入学した子ども達が集団行動を上手く取れない状況を言います。1990年代からすでに指摘されはじめ、近年では全国的に問題視されるようになりました。今回の記事では、「小1プロブレム」の実態と現状についてデータを交えてご紹介し、行政・家庭でどのような対応が有効なのか検討したいと思います。
中等教育

高校中退・大学ミスマッチは、本人だけの問題なんですか?-通信制高校と進路選択・指導の現場から考える本当に必要なこと①

2014年2月27日に"ひみつ基地会議Vol.2「高校中退・大学ミスマッチは、本人だけの問題なんですか?~通信制高校と進路選択・指導の現場から考える本当に必要なこと~」”を開催しました。お二人のゲストにお越しいただき、高校中退や大学ミスマッチの実情と解決方法を議論しました。セミナーの全文書き起こしを3回に渡ってレポートいたします。
高校中退

2人に1人が進学も就職もしないまま卒業する―生徒数も学校数も増える通信制高校の課題と可能性(後編)

通信制高校が抱える「2人に1人が進路未決定のまま卒業する」という課題に対して取り組んでいるのが、NPO法人D×P(ディーピー)です。D×Pは、通信制高校と提携し、単位化したキャリア教育プログラム「クレッシェンド」という独自の授業を展開しています。通信制高校には課題もありますが、一方で、全日制高校のモデルにもなりうるような大きな可能性も秘めています。
初等教育

日本の子どもの体力・運動能力はどうすれば上がるのか?-30年前よりも低水準!10人に一人が肥満!

肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、大人だけの話ではありません。小児肥満やメタボは、その約70%が大人になってもその状態を継続してしまう可能性があると言われ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす予備軍にもなります。肥満度20%以上の者の割合が男子児童(11歳・小学6年生)全体の9.98%と言われており、約10人に一人が肥満状態にあります。
高校中退

2人に1人が進学も就職もしないまま卒業する―生徒数も学校数も増える通信制高校の課題と可能性(前編)

通信制高校とはどのような高校か、ご存知でしょうか?通信制高校は、毎日学校に通う全日制高校と異なり、少ない通学(スクーリング)とレポートを提出することによって高卒資格を取ることのできる高校です。興味深いのは、少子化が進んでいくにつれ、多くの全日制高校は校数も生徒数も減少しているのに対し、通信制高校は学校数及び生徒数が増加していることです。
中等教育

大学ミスマッチは本当に防げるのか?-多様な選択肢の裏にある「選べない」人たち

「中退」や「ミスマッチ」というキーワードを出すと、「中退することはダメなことなのか?」「全ての人がマッチングするなんて、無理じゃないのか?」といった批判をされることがあります。ミスマッチが、その人のその後の人生にマイナスの影響を与えるとすれば、それは「選び方」に問題があるのではないかと思います。最も大きな違いは、その選択をしたのが、自分なのか、他人なのか、ということです。
初等教育

全国学力テストで平均正答率ランキングよりも大切なこと-日本の子どもの現状を知る③

先日の8月下旬に平成25年度全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果(以下、全国学力テスト)が文部科学省より公表されました。学力テストが公表されると必ずといっていいほど、都道府県の平均正答率ランキングの話題が上がりますが、日本の教育を捉えるうえで重要な結果が忘れられてしまっています。そのもう一つの結果について検証していきたいと思います。