子育て・育児

思春期の子どもを持つ親に大切にして欲しい4つのこと-思春期の子どもへの接し方・関わり方で親子関係は変わる

思春期の男の子と女の子

子どもが思春期にさしかかる小学校中・高学年あたりから、幼少期の頃の様子とは変わってきます。それに伴って、親子間のコミュニケーションも変化してきます。思春期の真っ只中の中学生や高校生になるとより男子も女子も一層変化が鮮明になります。思春期の子どもとのコミュニケーションに不安や戸惑いを感じる親は少なくありません。

例えば、思春期の子どもとのコミュニケーションは、こんな感じです。

親「部屋を片付けなさい」
息子「うぜえんだよ!」

親「家族旅行に行こう!」
娘「私、行かない」

親「どうして出来ないの!?」
子「どーせ、俺(私)はバカだよ」

親「もう中学生でしょ!」
子「この前は『まだ中学生のくせに』って言われたのに」

ちょっとトイレに行っただけで「ママ~!ママ~!」と泣いて追いかけてきた子ども。「誰と結婚したい?」と聞いても「もちろんママだよ」と抱きついてきた子ども。朝、「早く起きて遊ぼうよ」と布団に入ってきて、「パパと遊びたい」とせがんでいた子ども。小学生になっても、一緒にお風呂に入り、外食や旅行をし、ゲームやキャッチボールで遊び、笑顔と会話の絶えなかった親子関係。

それが急に何で!?

思春期だからです。当たり前のことですが、それを素直に受け止められないのが親というものです。でも、皆さんも何年も前に、今の子どもと同じ思いをしていたのではないでしょうか?

例えば、「細かい指示がうっとうしかった」、「いちいち応えるのが面倒だった」、「一人の人間として見て欲しかった」、「失敗しても責めないでほしかった」、「他人と比較されるのは嫌だった」、「上から目線にはゲンナリした」、「家にいたくなかった」など。

また、何をやっても親は認めてくれなかったので、自尊心を持てず、将来の夢や希望も無く、毎日がつまらない、という思春期時代を送った人もいるのではないでしょうか。今の子どもも同じ思いをしているかもしれません。では、子どもが思春期の親として、どうすればいいのでしょうか?

次の4つの基軸を持つことが、親として何よりも大切だと思います。具体的なチェックリストも一緒に記載します。

1. 親は、「子どものチカラを信じる」こと

子ども教育の目的は、「子どもが自立した社会人になる」ためです。そして、自立するために重要なことは、「自分のチカラで進もうとする意志と、自分は価値ある存在なんだという自己肯定感」を子どもが持てるようになることです。

しかし、思春期と言えども人生経験が10年程度の子どもは未熟さがあり、どうしても親は子どもに対して過保護や過干渉、そして否定的になりがちなものです。だから、子どもが自主性と自己肯定感を持つことにつながる言動を親は取っていきましょう。

親は、「子どものチカラを信じる」こと

2. 親は、「子どもから逃げず」に向き合うこと

子どもが成長する上で一番大切なのは、親子間に「信頼」があることです。そして、信頼し合うために重要なことは、親子間で双方向性があり、互いの意見や立場を尊重し合う関係になることです。

しかし、子どもが思春期にもなると、子どもに発生した難しい問題から親が逃げたり、親子間の関係がギクシャクしたり、会話が断絶したりしがちです。だから、親子間での信頼感を醸成し、難局には互いに協力し合う関係につながるための言動を親は取っていきましょう。

親は、「子どもから逃げず」に向き合うこと

3. 親は、子どもにとっての「社会のウィンドウ」になること

思春期の子どもは、何年すれば「社会」に出ることになります。そして、社会に出るための準備として重要なことは、子どもが「社会について関心と皮膚感覚を持つ」ことです。

しかし、昨今の教育環境やコミュニティーを見ていると、子どもが社会と接する機会が少なく、机上の論理や教科的知識だけを持って社会に「放り出される」子どもが多いです。だから、「親が子どもと社会の架け橋(社会のウィンドウ)」になるための言動を親は取っていきましょう。

親は、子どもにとっての「社会のウィンドウ」になること

4. そして、「笑っている親」でいること

「大人になること」に魅力を感じている子どもは、幸せな人生を送れるでしょう。そして、子どもが「大人になること」に魅力を感じるために重要なことは、親自身に基軸があり、家庭を大切にし、笑顔のある生活を送っていることです。

しかし、長期的視点を持てず目先のことや世間体に左右されたり(=基軸が無い)、家庭を軽視したり、イライラした日々を過ごしている(=笑顔が無い)親も少なくありません。だから、基軸があり、家庭を大切にし、笑顔のある生活を送ることにつながる言動を親は取っていきましょう。

「笑っている親」でいること

次のような経験やスキルを求められる仕事とは何でしょうか?

・危機管理対応の経験
・多数のプロジェクトを同時に管理
・立ち仕事か身をかがめての作業が多い
・臨機応変さが必要
・週7日24時間体制、実働は週135時間
・休憩、休息無し
・常にポジティブな姿勢と、無限の忍耐力
・そして、無給
・でも、世界で一番価値のある仕事

そう、「子育て」という仕事です。子どもが思春期を迎えたのは、皆さんが子育てという「世界で一番価値ある仕事」をやってきたからです。だからご自身の子育てに誇りと自信を持ってください。

Author:川島高之
1964年生まれ、1987年:慶応大学卒、三井物産に入社、2012年:系列上場会社の社長就任、「イクボス式経営」で利益8割増、時価総額2倍、残業1/4を達成。2016年:社長退任、フリーランサーとして独立。一方、小中学校のPTA会長(元)、少年野球コーチ、イクメンNPO「ファザーリング・ジャパン」理事、子ども教育NPO「コヂカラ・ニッポン」代表でもある。
子育てや家事(ライフ)、商社勤務や会社社長(ビジネス)、PTA会長やNPO代表(ソーシャル)という3つの経験を融合させた講演が年間300回以上。
NHK「クローズアップ現代」では「元祖イクボス」として特集され、AERA「日本を突破する100人」に選出、日経、朝日、読売、フジTVなど多数メディアに。
著書:いつまでも会社があると思うなよ!職場のムダ取り教科書
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