「子どもの貧困」に関する記事の一覧

教育格差

「貧困の連鎖」から脱する!進学を阻む「壁」の正体とは?② -高校から大学への進学を阻む2つの「壁」

前号に引き続き、貧困状態にある「進学の意欲を持っている」子どもたちに立ちはだかる「進学の壁」の存在ついて論じています。経済的には余裕はないけれども奨学金を利用すれば学費を払うことができる、だから大学に進学しようと希望の大学に合格し、いざ入学に向けて手続きを開始しようとすると、そこには大きな壁がありました。高校生の声から、苦しい状況に置かれていることが伝わってきます。
教育格差

「貧困の連鎖」から脱する!進学を阻む「壁」の正体とは?①-中学校から高校への進学を阻む2つの「壁」

厚労省の調査によると、貧困状態の子どもたちは約300万人いるとされています。進学の意欲を持ち、将来へと歩みを進めている子どもたちにとって、立ち向かわなければならない「壁」があります。①中学から高校へ進学する時の「壁」と、②高校から大学へ進学する時の「壁」の2回に分けてご紹介しますが、今回の記事ではまず中学から高校へ進学する時の「壁」についてご紹介します。
子どもの貧困

日本の「子どもの貧困」問題の現状とは?-「子どもの貧困」の定義や原因・対策がより詳しくわかる書籍13選

多くのメディアなどが報じたことで日本国内にも「子どもの貧困」問題が存在することが以前よりも多くの方に認知されるようになりました。一方で、「子どもの貧困」という言葉は聞いたことはあるが、詳しくはわからないし、実感も湧かないという方も少なくないと思います。「子どもの貧困」についてより詳しく知りたいという方にオススメの書籍を2つのカテゴリーに分けてご紹介します。
教育格差

経済状況や家庭・学校等で困難を抱える子が本当に必要としていること-学習や居場所の支援現場から見えたもの

経済的困難を抱えていたり、家庭や学校で困りごとを抱えている子どもを対象とした「居場所を兼ねた学習支援事業」があります。学習ゾーンと居場所ゾーンに区切られており、学習をしている子もいれば、自由に過ごしている子どももいます。学習支援、居場所支援のそれぞれで求められていること、両方の支援に共通して求められていることは何でしょうか。
子どもの貧困

税金2億円の広告費で未だ2千万円すら集まらない「子供の未来応援基金」-国費0円の民間頼みの「子どもの貧困」対策で良いのか?

2015年4月に政府主導の国民運動の「子供の未来応援国民運動」が発足し、「子供の未来応援基金」が設置され、民間からの寄付を募っています。本基金には、2016年2月28日現在で1,942万円が集まっていると一億総活躍担当大臣から報告がありましたが、この基金に対する呼びかけに対して、すでに広告費として2億円の税金が投入されていることも明らかになりました。
子どもの貧困

日本初!全47都道府県の子どもの貧困対策計画の策定状況が明らかに!-全国で東京都のみが策定予定なし

「あすのば・日本大学共同研究 都道府県別子どもの貧困対策計画『見える化』プロジェクト」が10月に発足しました。このプロジェクトは、子どもの貧困の対策計画の策定が努力義務とされている都道府県の策定状況および計画の内容を調査・分析し、地方自治体における対策の実態把握と今後の対策推進につなげることを目的としたものです。
子どもの貧困

制度だけでは解決できない「子どもの貧困」の実状-やる気を奪う「巨大な壁」を乗り越えるために必要なこと

久波孝典さんは小学5年生から高校卒業まで児童養護施設で過ごし、2014年の春から公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの学生インターンを、2015年6月からは一般財団法人子どもの貧困対策センターあすのばの理事も務めています。「子どもの貧困」という言葉が広まり、社会問題として認識されていく昨今。子どもたちへの今後の支援の在り方について、久波さんの経験から皆さんへお伝えしたいことです。
学習支援

子どもの貧困連鎖の問題は、単なる「無料塾」をいくら作っても不十分!-支援への依存を助長する危険性あり

現在、全国各地の自治体で、貧困家庭の子ども向けの「学習支援事業」の立ち上げが相次いでいます。2015年4月時点での調査によると、すでに300の自治体がこの学習支援事業をはじめているそうです。「無料塾」という実施形態に止まり、この貧困問題の複雑さを甘く見ていていると言わざるを得ません。本記事では問題提起の意味で、「単なる無料塾では不十分な理由」をまとめたいと思います。
子どもの貧困

「子供の未来応援国民運動」の現状を発起人に聞いてみた!-今の「子どもの貧困」対策で解決に向かうのか?

2015年4月に政府主導の国民運動の「子供の未来応援国民運動」が発足しました。「国民運動」を政府が打ち出すことや、子どもの貧困対策にあてられる財源に「基金」を設置し、「寄付」で取り組むといった姿勢に賛否両論の多くの意見が寄せられました。今回は「子供の未来応援国民運動」の発起人のお一人である山科醍醐こどものひろば・理事長の村井琢哉さんから本取り組みの現状をお伺いしました。
教育格差

所得格差による子どもの教育格差を埋める新手法「学校外教育バウチャー」の仕組みと特徴とは?(後編)

「子どもの貧困対策法」が施行されてから、「子どもの貧困」の問題について触れた記事を目にする機会が圧倒的に増えました。多くの人に知ってもらうことは課題解決の第一歩だとは思います。しかしながら「解決策」を提示しなければ、解決に向かうことはありません。前編では、所得格差によって生まれる教育格差を是正するための手法の基本的な仕組みについて解説しましたが、後編では更に踏み込んでお伝えします。