投稿記事の一覧

児童館

次々と児童館の廃止・再編が検討される理由-児童館は単なる子どもの「無料室内娯楽・余暇施設」なのか?

児童館は、子どもだけでも行ける無料の遊び場というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、児童福祉法に基づく「児童厚生施設」です。都道府県や市区町村の設置は任意でありますが、本来は児童の福祉を支えるための施設として機能すべき場所です。しかし現在、児童館の廃止や再編が検討されている地域が増えており、「児童館」が地域から消えてしまう日もそう遠くないかもしれません。
こども食堂

「こども食堂」は子どものために地域が立ち上がる「支援」の出発点!-「いしのまきこども食堂フォーラム」実施報告

2016年10月、「いしのまきこども食堂フォーラム」が開催されました。このフォーラムは、「ていざん子ども食堂」の主催によるものです。「ていざん子ども食堂」は石巻において地域住民、学校、社会福祉協議会、NPOの4者が連携しながら運営されており、全国的にも非常にユニークなモデルとなっています。子どもの声に耳を傾けながら、「こども食堂」のもつ価値について考えていきます。
子育て・育児

子どものイヤイヤ期に寄り添うために、トコトン大切にしたい4つのこと-その場しのぎにならない接し方を考える

2歳ごろから始まる「イヤイヤ期」。自己主張ができるようになった証ではあるものの、「どう関わったらいいかわからない」と悩む保護者の方は多いと思います。絶対的な解決法は存在しませんが、考え方を知っておくだけで、「イヤイヤ期」を「成長の機会」と捉えながら、ゆとりをもって関わることができるかもしれません。幼稚園主事やファシリテーターとして活躍する筆者がお伝えします。
放課後

世界の放課後から日本の放課後を考える(前編)-個を優先するアメリカとコミュニティの中で過ごすカナダ

誰しもが経験したことがある「放課後」。子どもたちが自由に使うことができる時間ですが、学校の宿題や塾、習い事に追われてしまい、疲弊してしまっている現状があることも確かです。他国にも「放課後」という時間は存在しますが、その時間のあり方や大切にしていることは、国によって違うようです。アメリカとカナダの放課後の過ごし方を見ていきながら、日本の放課後について考えていきます。
少年犯罪

罪を犯した非行少年・少女の更生を支えるボランティアとは?-高齢化と新たな担い手の不足で減少する保護司

少年・少女が罪を犯した後の処分として「保護観察処分」というものがあります。「保護観察官」や「保護司」の指導や監督を受けながら、日常生活の中で更正を目指していきますが、「保護司」の不足が深刻化しています。「保護司」はボランティアであるため、担い手の確保が非常に難しい側面があります。「保護司」の現状と、罪を犯した少年・少女の、これからの更生保護の在り方を考えていきます。
多文化共生

日本で暮らす外国にルーツを持つ子どもが苦しんでいること-教育支援の地域間格差。言葉の壁から不登校や進学困難に

「親の両方またはいずれか片方が外国出身者である」子どもたちを「外国にルーツを持つ子ども」と呼ぶことがあります。日本語がわからない子どもたちは全国に3万人以上在籍し、そのうち2割は支援を受けられていない現状があります。一方、日本で生まれ育ち、日本語も話すことができるのに、外見が違うことでいじめや差別に晒されることもあります。外国にルーツを持つ子どもたちの現状と課題をお伝えしていきます。
こども食堂

「こども食堂」の定義論争こそ当事者不在の「おとなの都合」-子どもにとって定義よりも重要なこととは?

「子ども食堂」は現在全国に約300か所存在していると言われます。急速に広まる子ども食堂に対して、「本当に子ども食堂なの?」と、その定義を問うような議論も起こっています。しかし、そのような議論に「子ども」は登場しません。子どものための食堂であるにも関わらず、「子ども」を抜きにしてその定義を議論することは、本当に意味があることなのでしょうか?
初等教育

子どもの運動能力を高めるために必要なこと(後編)-運動嫌いを生み、生活習慣病のリスクを高める体育や運動会

後編の記事では、学校教育の運動のあり方そのものを考えていきます。日本ではお馴染みの体育祭や運動会ですが、その中で勝敗を決めたり、順位を決めたりすることはどこまで必要なのでしょうか?日本においては、順位を決めることは比較的一般的ですが、他の国から見ると少々不思議に感じる部分もあるようです。運動の本来の目的とは何か、という所から、運動のあり方について考えていきます。
就職・就労

様々な理由から働くことにつまずいた若者の就職を支援する-企業とNPOが連携し、若者の再チャレンジを支える

正規雇用を目指しながら、何らかの理由で就業機会が得られない18歳~34歳の若者に対して「BizAcademy」という就労支援プログラムが実施されました。これは「セールスフォース・ドットコム」が様々なNPOと連携しながら行ってきたプログラムです。どのようなつまづきを抱えた若者が参加しているのか、それに対してどのようなプログラムが実施されたのか、本記事を通して見ていきます。
高等教育

大学に友達がいない「ぼっち」対策に力を入れる大学の今-誰とも会話を一日せず、4年間で友達ゼロの大学生も

高校生まで友達が作れていたのに、クラスや学級が明確でない大学において、自ら友人関係を築くことが困難な大学生が増えてきています。「友達がいない」ことが、大学を中退する一つの要因になっている側面もあります。大学側は大学生の友達作りを支援しようと、様々な取り組みを始めています。友人関係が築きにくくなったのは、大学そのものの性質もありますが、社会的な背景も関係していました。