国内に関する記事

高等教育

「困った子」ではなく「困っている子」生徒の数だけ、支援や指導は多様にある-東朋高等専修学校校長・太田功二氏インタビュー

大阪にある東朋高等専修学校。画一的に管理する教育から、生徒一人ひとりに目を向けた個性尊重の教育へと改革を進めることで、生徒の姿が少しずつ変わっていきます。そして「困った子」ではなく「困っている子」であったことも分かってきます。不登校、非行、引きこもり、発達障害…様々な問題を抱える生徒たちや保護者が求めている教育とは?真の「インクルーシブ教育」を考えていきます。
ホームスクール

不登校の子どもこそアクティブラーニングに向いている-「不登校」ではなく「脱学校」で主体的な学び方を作る

アクティブラーニングを前提に大学の入試問題が作られるなど、学校教育の中でも少しずつ改革が進んできています。日本では、学校に行かない状態を「不登校」と呼んでいますが、アメリカでは「ホームスクーリング」として、正式に単位として認められています。学校にいかないと本当に学習はできないのでしょうか?「アクティブラーニング」という考え方をきっかけに、学習について考えていきます。
中等教育

長時間の部活動が子ども達から奪っている2つの機会-部活動ばかりの放課後が価値観や視野を狭めている

「一つの物事をやり遂げる」「仲間とのつながりができる」など、部活動を通して得られることや学びはあります。しかし、「部活に入るのは当たり前」のような雰囲気の中で、部活動への参加が半ば強制的になっている状況も少なくありません。放課後や長期休みなどの学校外の大半の時間を部活動に費やしている状況が、多様な価値観を身に着ける必要がある中学、高校時代において本当にベストなのでしょうか?
こども食堂

「子ども食堂」は、「おとな食堂」になっていないか?-大人の理想と都合で開店して閉店!子どもの声なき声に耳を傾けて!

「子ども食堂」はメディアでも多数取り上げられ、全国的な広がりを見せています。子どもの貧困問題について自ら行動を起こす人が増えたことは、問題解決にとって大きな一歩ですが、人手や財源、場所などが継続して確保できず、閉店してしまう子ども食堂も出始めています。果たしてその現状は、貧困状態にある子どものためになっているのでしょうか?今の「子ども食堂」についての問題提起です。
政治・制度

日本の最重要な国策は、公的教育財源の倍増!-OECD最下位の公的教育支出、社会保障費のうち子育て関係費は5%

少子高齢化の流れで子どもの数は減少し、一方、貧困や不登校、いじめ、発達障害など子どもを取り巻く問題は次々に増えています。これらの問題を解決するためには、人材育成や教育機会の拡充の他、一定の「お金」が必要となってきます。しかし、日本の子どもの教育への公的支出は、諸外国に比べると圧倒的に少ない状況です。なぜ、日本は子どもの教育への投資が少ないのでしょうか。
中等教育

日本の2020年「大学入試改革」はどうなるのか?③-「選別のためのテスト」から「育成のためのテスト」へ

変わりゆく社会の中、新しい時代に対応できる人材を育成するためには、従来の「テスト」の考え方や方法を変える必要があります。しかし、多くは採点の利便性など選抜する側の都合で、テストの実施方法をなかなか変えることができません。テストは何のために行うのか、世界の流れから見た時に、テストはどのように変化していくべきなのか、根本的な発想の転換が求められているのかもしれません。
保育・幼児教育

「自分から進んで勉強する子」に育つために必要な幼児期の学びとは?-学習態度を形成する要素の調査分析

「小1プロブレム」の対策として、幼・保・小の間で、先生同士の情報共有や交流活動などが行われていますが、問題の解決にまでは至っていないのが現状です。そもそも、その接続の部分だけを切り取って問題を捉えていることが、正しいことなのでしょうか?幼児期全体として、小学校以降、自ら学ぶ意欲をもって学習に取り組み続けるために、どのような学びや育ちが必要なのでしょうか。
子どもの貧困

「子どもの貧困対策法」の成立から3年。対処から対策へ-無料塾や子ども食堂の次に必要な対応とは?

「子どもの貧困対策法」が成立して以降、日本の子どもの貧困問題についての認知が広まり、貧困状態にある子どもたちを支援しようと様々な動きも出てきました。しかし、子どもの貧困を根本な部分で解決していくためには課題が山積みです。「子どもの貧困」自体を生まないためには?もし陥った時の社会保障の仕組みは?社会全体の問題として捉えていくための、重要な課題提起がなされています。
自然体験

夏休みを重要な学びの時間に!子ども向けキャンプのすすめ-夏休みだからこそできる長期キャンプの魅力は?

「キャンプ」と聞くと、何となく「楽しそう」「面白そう」「いい経験になりそう」というイメージはするものの、子どもにとってどんな経験になっているのか、具体的にはよくわからないですよね。本記事では、キャンプの中でも特に長期のキャンプに焦点を当て、参加する子どもの「心の動き」に着目しながら、キャンプに参加することで得られる経験や学びを明らかにしていきます。
中等教育

日本の2020年「大学入試改革」はどうなるのか?②-なぜ、試験制度が大きな社会的価値を持つようになったのか?

2020年の大学入試改革に向けて、大学入試についての様々な議論が活発化しています。しかし、「大学入試のあり方」そのものではなく、「大学入試のやり方」について、議論の方向が集中してしまっています。試験やテスト自体に絶対的な価値があると信じられてきましたが、本当にそうなのでしょうか?そもそも、この「試験」「テスト」という制度は、いつの時代からどのように始まったのでしょうか。