学校での友達関係、親との関係、漠然とした不安、進路や性に関するなど、親や先生、身近な友達には相談しにくい悩みについて、NPOや民間団体を中心に、子どもや若者が電話やチャット、LINEで無料相談できる窓口が増えています。
個人情報や相談内容の秘密を守り、ボランティアや専門家の方が相談にのっています。窓口によって、対象となる年齢や性別、受付時間、相談内容等が異なりますので、以下の情報をご確認のうえ、自分に合った相談先をご活用ください。
※記載されている情報は、記事更新時点のものとなり、最新情報は各相談窓口のウェブサイトをご確認ください。
内容問わず相談可能
チャイルドライン
チャイルドラインは、18歳までの子どものための相談先です。かかえている思いを誰かに話すことで、少しでも楽になるよう、気持ちを受けとめます。あなたの思いを大切にしながら、どうしたらいいかを一緒に考えていきます。お説教や命令、意見の押し付けはしません。(チャイルドラインのHPより引用)
対象:18歳までの子ども
方法:電話(通話無料・フリーダイヤル)、チャット
時間:16時~21時まで(電話は毎日、チャットは指定日)
内容:相談内容は問わず
運営:認定NPO法人チャイルドライン支援センター
あなたのいばしょチャット相談
この窓口は、24時間365日、年齢や性別を問わず誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口で、厚生労働省支援情報検索サイト登録窓口となっています。どんなことでも相談員(いばしょカウンセラー)にお話していただけます。また、DVや虐待といった緊急性が高い問題には、警察や児童相談所等の関係機関と連携して対応にあたります。相談の秘密は守り、あなたの同意がない限り、相談内容を誰かに伝えることはありません。(あなたのいばしょチャット相談のHPより引用)
対象:年齢や性別を問わず誰でも
方法:チャット
時間:24時間365日
内容:相談内容は問わず
運営:NPO法人あなたのいばしょ
無料LINE相談(ウィーズ)
お父さん・お母さんがいる友達の家族と、自分の家族をくらべて「自分の家族って普通じゃないなぁ」と感じてしまったり、離れて暮らす親に会いたいなぁと思っても、一緒に暮らす親が嫌がるかなぁと心配になったり。
私たちは同じ経験をした人たちのあつまりです。今まで3000人にのぼる『親が離婚している子ども』『家庭環境に悩む子ども』の思いを聞いてきました。一緒に解決や消化の道を探します。(ウィーズのHPより引用)
対象:年齢や性別を問わず誰でも
方法:LINE
内容:相談内容は問わず
時間:24時間365日
運営:NPO法人ウィーズ
LINE相談(若者メンタルサポート協会)
当協会では、10代専門の無料LINE相談を行なっております。家にも学校にも居場所がなく、相談できる人も見つけられずにひとりで悩みを抱え苦しんでいる若者に対し、現在約40名のボランティア相談員が24時間365日受付でLINEでの無料相談に対応しております。(若者メンタルサポート協会のHPより引用)
対象:10代
方法:LINE
内容:相談内容は問わず
時間:24時間365日
運営:NPO法人若者メンタルサポート協会
むすびめ(ダイバーシティ工房)
生活をする上でのちょっと誰かに話したいこと、知りたいことどこに相談していいかわからないことについて、情報をお伝えしたり、一緒に考えたりする無料のLINE窓口です。内容や年齢にかかわらず、だれでもつかうことができます。
誰かの手を借りたいなと思った時に、ちょっと相談してみると、新しい繋がりが見つかるかもしれません。生活の困りごと、悩みごとを、ちょっと話してみませんか?(むすびめのHPより引用)
対象:年齢や性別を問わず誰でも
方法:LINE
内容:相談内容は問わず
時間:平日9時~21時
運営:NPO法人ダイバーシティ工房
弁護士子どもSNS相談(第二東京弁護士会)
弁護士子どもSNS相談を実施しています!ともだちや、おうちの人との関係で悩んでいませんか?あなたの悩みを弁護士がLINEでいっしょに考えます。相談は無料です。(第二東京弁護士会のHPより引用)
対象:10代
方法:LINE
内容:相談内容は問わず
時間:日曜日、月曜日、木曜日の19時~21時
運営:第二東京弁護士会
子ども相談LINE(関西こども文化協会)
子どもたちの命や安全が守られ、あなたが自分らしく元気に大きくなれるように電話での相談を行なったり、不登校の子どもたちのサポートなどを関西こども文化協会では行なっています。
ひとりひとりの子どもたちの考え方や意見を大切にしながら、20年以上も活動をしてきました。困っていることや不安なこと、ちょっとだけだれかと話したいと思ったら、気軽に相談してくださいね。(関西こども文化協会のHPより引用)
対象:大阪府の小学4年生から高校3年生
方法:LINE
内容:相談内容は問わず
時間:水曜日・金曜日の17時〜21時
運営:NPO法人関西こども文化協会
進路や就職に関する相談
ユキサキチャット(D×P)
不登校・中退・経済的困窮などで悩んでいる中高生、進路が決まらないまま高校卒業した・家から出られないなどいろいろある19歳までの進路相談窓口です。あなたのこれからの”ゆきさき”を一緒に考えてみませんか?(D×PのHPより引用)
対象:10代
方法:LINE
内容:進路・就職、または進路を考えるときにでてきた生活についての悩み
時間:平日10時~19時
運営:認定NPO法人D×P(ディーピー)
Step Link(兵庫子ども支援団体)
兵庫県で学習支援や居場所づくり、イベントの実施、様々な体験の機会の提供などを行う団体です。取り組みを通して、さまざまな環境にいる子どもたちと関わっています。この相談によって、あなたの未来へのステップにつながれたらと考えています。いつでも相談をしてくださいね。(兵庫子ども支援団体のHPより引用)
対象:小学生~高校生
方法:LINE
内容:学習や生活の悩み、友達関係、進路・就職などに関する悩み相談
時間:16時~22時(メッセージは3営業日以内にお返事)
運営:NPO法人兵庫子ども支援団体
女性専用の相談
わたカフェ(プラン・インターナショナル・ジャパン)
「さみしい」「誰かと話したい」「友だちやパートナー、家族とうまくいっていない」「SNSで嫌な目にあった」「性被害を受けた」など、人に話すことで少しでも心が軽くなるように、まずは気軽に相談してください。ご相談には、福祉や教育などの分野で相談経験を持つ、社会福祉士、精神保健福祉士、助産師、心理士などの専門職が対応します。(プラン・インターナショナル・ジャパンのHPより引用)
「わたカフェ」は、15才から24才の女の子の安心・安全な居場所です。ひとりでのんびりスマホを見る、本を読む、勉強に集中する、友だちとおしゃべりする、どれも大歓迎です。
飲みもの、おやつ、Wi-Fi ・電源、生理用品など、無料で提供しています。身体のこと、家族・友だち・恋人とのこと、勉強や進路、気になることをなんでも相談できます。
ソーシャルワーカー、心理士、助産師に話してみませんか。(わたカフェのHPより引用)
対象:15歳~24歳の女性
方法:チャット・対面
内容:相談内容は問わず
時間:
・チャット相談:月曜日~木曜日の14時〜18時(祝日、年末年始を除く)
・カフェ:月・火・木・金の13時〜19時(東京都豊島区東池袋)
運営:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
LINE・メール相談(若草プロジェクト)
「家にいられないけど、行く場所がない。」「親も先生も信用できない。」「学校や職場がつらい。」「最近生理が来ない・・・もしかして」そんな10代、20代の女性の、LINEとメールの窓口です。(若草プロジェクトのHPより引用)
対象:10代、20代の女性
方法:メール、LINE
内容:相談内容は問わず
時間:
・メール(2週間以内に返信)
・LINE(月、水、金、土曜日の11時~16時、月、火、木、金、日曜日の17時~22時)
※2022年8月26日~9月16日まで、一部相談枠が増設、拡大されています。詳しくはホームページをご確認ください。
運営:一般社団法人若草プロジェクト
性や妊娠に関する相談
思春期・FP相談LINE(日本家族計画協会)
対象:若年者
方法:LINE
内容:思春期のからだ、心の悩み、性のこと、緊急避妊、避妊全般の相談を専門家が応じます
時間:平日10時~16時
運営:一般社団法人日本家族計画協会
にんしんSOS東京(ピッコラーレ)
対象:年齢や性別を問わず誰でも
方法:電話、メール
内容:妊娠にまつわる全ての「困った」、「どうしよう」に寄り添います
時間:年中無休、電話(16時~23時)、メール(24時間)
運営:NPO法人ピッコラーレ
全国のにんしんSOS相談窓口は、以下のサイトで紹介されています。
メール相談・にんしんカモ相談(ピルコン)
どこに相談したらいいか分からない!メールで気軽に相談したいという方のために、若い人たちの避妊・妊娠や性の悩みを、助産師や保健師、看護学生・医学生を中心とするピルコンのメンバーが無料でメールにて相談にのっています。(ピルコンのHPより引用)
「ピルコンにんしんカモ相談」は、妊娠の不安を抱える全ての人に、医師監修の避妊や検査、支援先などの情報を即座に自動応答で答えるLINEのチャットボットです。無料で何度でも使っていただけます。(ピルコンのHPより引用)
対象:若年者
方法:メール、LINEボット
内容:性について、「困った!」「どうしよう?」といった相談
時間:メールについては、お返事まで3日~1週間ほどいただくことがあります。
運営:NPO法人ピルコン
本記事は、岩切準が担当。Eduwell Journalでは、子どもや若者の支援に関する様々な情報を毎月ご紹介しています。子どもや若者の支援に関する教育や福祉などの各分野の実践家・専門家が記者となり、それぞれの現場から見えるリアルな状況や専門的な知見をお伝えしています。