「子どもの貧困」に関する記事の一覧

子どもの貧困

阪神淡路大震災が警告する今子ども達に迫る危機とは?-震災によって表面化した子どもをめぐる潜在的課題

東日本大震災から3年。震災によって子どもたちの教育環境は一変しました。言うまでもなく、子どもの成長は、本人の生まれ持った能力以上に、その環境が大きく影響を及ぼします。子どもたちをめぐる教育環境は、この3年でどうなっているのか。被災地の子どもたちの「今」についてお伝えします。
教育格差

「経済・希望格差を超えるための教育環境」の作り方-若者一人を無業者にすれば、最低4,600万円以上の損失!

小中学校は、義務教育なのでどんな経済状況でも就学援助があり学校に行けます。しかし高校になれば、親がリストラや倒産などで経済状況が困窮すると、高校を辞めざるをえなくなったり、その後の進学を諦めなければならない状況になります。どんな状況におかれた子どもにも、自分の人生に主体的、前向きになれる出会いや達成経験などが生まれる、「格差を超えるための教育環境」をつくることが急務です。
子どもの貧困

「子どもの貧困」問題を解決する3つの政策手段-「子どもの貧困対策法」を絵に描いた餅にしてはいけない!

「子どもの貧困」と聞いて、「自分には関係ない」「あまりピンと来ない」と思われた方に知ってもらいたいことがあります。この問題は、私たちに大きく関係する問題です。なぜ、これが私たちに関係するのでしょうか?身近なところで言うと、私たちが支払っている(又は今後支払う)税金と関係しています。貧困状態の子どもが増えるということは、将来働ける人(=税金を納める人)が減るということです。
子どもの貧困

「日本に貧困の子どもなんて本当にいるのか?」と思っているアナタにまず知って欲しいこと-相対的貧困と絶対的貧困という2つの定義

2013年6月に「子どもの貧困対策法」が制定されて以降、「子どもの貧困」に関する話題は増えたように思います。「日本の子どもの貧困率は15.7%。約6人に1人が貧困」等といった言葉は、メディアでも頻繁に取り上げられています。「日本に貧困の子どもなんて本当にいるのか?」と思う方もいると思いますが、貧困には二種類の定義が存在します。
子どもの貧困

貧困状態にあると言われる子どもたちは、何に困っているのか?-「つながり」を失った子どもたち

「子どもの貧困」が叫ばれ、国も「子どもの貧困対策法案」を国会で成立させた2013年。貧困は単純に所得の問題だけでなく、低所得になった要因としての個人要因、環境要因をしっかり読み解く必要がある複雑なものです。「貧しく」「困っている」状態である貧困は、何に困っているのかということに想像力を働かしていくことが大切だと思っています。
災害・復興支援

今なお続く被災家庭からの悲痛な声-被災地で急速に広がっている「子どもの貧困」とは?

東日本大震災から2年半が経過し、時間が経過するごとに震災関連の話題は少なくなっていますが、被災地では多くの課題が残されています。「被災地で起こっている問題は被災地特有の問題ばかりではない」ということです。むしろ、被災した地域が抱えている課題の多くは、現在日本全国で既に起こっている課題であったり、あるいは今後10年間のうちに日本全国で起こり得る深刻な課題が非常に多いと言えます。
子どもの貧困

貧困が子どもから奪っていくものとは何か?-将来、働くという選択肢を失った子どもたち

「子どものころの夢」を、「将来は生活保護で暮らしていく」と語る子どもがいるとしたら、あなたは、どのような気持ちを抱きますか。「子どもの貧困」は、「夢」に大きな影響を与えます。「夢」がポジティブなものか、ネガティブなものかで、その先の生き方、学び方、暮らし方がかわることはみなさんにも想像がつくかと思います。これは「その子の努力や我慢が足りない」という自己責任なのでしょうか。
教育格差

日本の子どもの教育費の現状②-教育格差の原因は学校外教育にある

今回の記事では、「これからの社会を担う子どもの教育とお金のあり方とは?~すべての子どもたちが必要な教育を受けられるために~」と題して、2013年6月29日に東京都港区の日本財団ビルにて開催したフォーラムの内容の一部についてご紹介いたします。第一回目記事の続編となります。
教育格差

日本の子どもの教育費の現状①-教育費は親が負担すべきが当たり前

今回の記事では、「これからの社会を担う子どもの教育とお金のあり方とは?~すべての子どもたちが必要な教育を受けられるために~」と題して、2013年6月29日に東京都港区の日本財団ビルにて開催したフォーラムの内容の一部についてご紹介いたします。日本の子どもの教育費の現状についてお話している部分になります。
教育格差

拡大し続ける子どもの貧困-結局、日本の教育格差はどこで生まれるのか?

貧困とは、衣食住がままならない「絶対的貧困」と、「相対的貧困」に分けられます。日本の貧困とは、「相対的貧困」の方を指し、日本の子どもの相対的貧困率は実に15.7%。約6人に1人の子どもが貧困状態にあります。所得格差による教育機会の格差が生まれ、結果的に経済的貧困状態が次の世代にまで連鎖していくという構造が出来上がっています。