投稿記事の一覧

子育て・育児

自立できない子ども?自立させない大人?-なぜ、子ども・若者の現状がこれほど深刻なのか

教育の目的は、子どもが「社会人として自立する」ことです。また自立とは、生活出来る経済力を持つという「経済的な自立」、社会の中で役割を持つという「社会的な自立」、仕事に生きがいを持つという「精神的な自立」からなっています。言うまでも無く家庭・学校・地域が各々役割を持っているわけですが、いずれも「自立させる」ための環境が決して良好ではありません。
災害・復興支援

今、石巻の子どもたちに起こっていること-勉強する場所がない、居場所がない、そして経済的な余裕もない

東日本大震災により、石巻市の子どもたちを取り巻く環境は劇的に変化しました。応急仮設住宅では約1万6000人、民間賃貸住宅では約1万3000人、合わせて約3万0000人の方々が今もなお不憫な生活を強いられています。仮設入居者以外にもたくさんいらっしゃいます。また、応急仮設住宅の多くが、公園や広場、多目的グラウンド等に建てられたことで、遊び場や運動する場が不足しています。
高等教育

大学の授業はつまらないのが当然?-大学全入時代に変わりゆく大学の姿とは

大学の授業が面白かったか、つまらなかったか、これは大きく意見の割れるところかと思います。「そもそも大学は研究機関なのだから」とか、「大学教授は研究が目的だから、教えることを強いること自体が無理」という意見も聞かれます。進学率は50%にも上り、望めば誰もが大学に進学できる大学全入時代が訪れました。大学の姿とは、どのようにあるべきなのでしょうか。
教育格差

日本の子どもの教育費の現状①-教育費は親が負担すべきが当たり前

今回の記事では、「これからの社会を担う子どもの教育とお金のあり方とは?~すべての子どもたちが必要な教育を受けられるために~」と題して、2013年6月29日に東京都港区の日本財団ビルにて開催したフォーラムの内容の一部についてご紹介いたします。日本の子どもの教育費の現状についてお話している部分になります。
子育て・育児

子どもがスキルを身につけるために必要な5つのステップ

スポーツや文化芸術活動、体験活動などでは、子どもたちに技術を教える機会がたくさんあります。子どもたちを上手に教えている方々には、共通する指導のプロセスがあります。出来ないことや上達しないことを子どものせいにしてはいけません。子どもたちにスキルを教えるうえで、基礎となる指導方法について述べたいと思います。
教育格差

拡大し続ける子どもの貧困-結局、日本の教育格差はどこで生まれるのか?

貧困とは、衣食住がままならない「絶対的貧困」と、「相対的貧困」に分けられます。日本の貧困とは、「相対的貧困」の方を指し、日本の子どもの相対的貧困率は実に15.7%。約6人に1人の子どもが貧困状態にあります。所得格差による教育機会の格差が生まれ、結果的に経済的貧困状態が次の世代にまで連鎖していくという構造が出来上がっています。
初等教育

居心地の良い集団づくりのために今一度考えるべきこと

アドベンチャー教育では、ターザンロープで島渡りをしたり、みんなで手をつないで一斉に立ち上がる課題解決をしたりする中で、一人ひとりの目標設定に応じた「アドベンチャー」をすることを推奨しています。それは、自分の安心な領域から自らの選択で一歩踏み出し、成功するかどうかわからないことに敢えて挑戦すること。そして、その中で人は成長していきます。
自然体験

森とオジサンが子どもたちに残してくれたこと

北海道のある森で、子ども達と森のお手入れの活動をしています。枯れた木を引っ張り出したり、のこぎりで切って薪にしたり、枝を払ったり、それを燃やして灰にしたりするという活動をいくつか用意するのですが、ただそれをやるだけじゃあ面白くないので、この森では4つの「ど」というルールを設けました。
子育て・育児

その褒め方は逆効果!?子どもを伸ばす効果的な褒め方とは?-褒める時の言葉のかけ方で、子どもの考え方が変わる

大人でも褒められて悪い気になる人はあまりいませんし、子どもを褒めること自体に異論を唱える人は少ないと思います。しかしながら、当然としてなんでもかんでも褒めれば良いということではありませんし、どのような褒め方が子どもの成長にとって効果的なのでしょうか?
高等教育

大学1年生がもう大学を辞めたい!今、大学で何が起きているのか?-全国に広がる大学ミスマッチで大学中退

皆さんは、「大学ミスマッチ」という言葉を知っていますか?大学に入学したものの「思っていたものと違った。」「やってみたらつまらなかった。」などで、大学入学後に不適合を起こすことです。高等教育機関の中途退学者は年間およそ6万人で、入学者全体の12%にも上ります。このようなミスマッチは、「本人の問題」で片付けて良いものなのでしょうか。