2022年3月1日に、教育格差の解消に取り組む公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京都江東区/以下、CFC)は、経済困窮世帯の小学生、中学生、高校生を対象に総額1億4,000万円分のスタディクーポンを提供すると発表しました。
スタディクーポンとは、塾や習い事などの学校外教育に使途を限定したクーポン券で、登録されている学習塾や習い事等の費用の支払いに利用できます。利用者に対して大学生ボランティアが定期的な面談を行い、学習・進路相談やクーポン利用に関するアドバイスを行っています。
クーポン提供の対象はこれまで東北地域、関西地域でしたが、このたび新たに東京圏が追加されました。20年度、21年度に実施した新型コロナ緊急支援が行われ、感染拡大の影響で困窮する世帯が増加した東京圏も含めてスタディクーポンの臨時給付されました。コロナ禍の長期化、都市部での教育格差拡大、寄せられた支援金(寄付等)の全国的な広がりなども踏まえ、22年度からは恒常的な活動エリアを拡大し、東京圏も含めることとしています。
今回の提供対象は一定の要件を満たした、東北地域、関西地域、東京圏在住の小中高校生です。
<定員>
319名
※2022年3月31日までに集まった寄付金額によって変動
<金額>
小学生:15万円
中学1・2年生/高校1・2年生:20万円
中学3年生/高校3年生:30万円
※インターネットを通じて利用できる、電子方式のクーポンを提供
<利用期間>
2022年5月1日(日)~2023年3月31日(金)まで
<利用先>
・登録された学校外教育事業者(現時点で利用可能は2,630教室)
・希望に応じて、新しく利用先を登録できる(登録に至らないケースもあり)
申込を行なうには、以下の1~3の対象要件をすべて満たす必要があります。
1.申込み時点で、次の都府県に住んでいること
東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・大阪府・兵庫県・京都府・宮城県・岩手県・福島県
2.2022年4月1日時点で20歳未満の小学生、中学生、高校生であること(または高校もしくは高等学校卒業程度認定試験を受験予定であること)
3.クーポン利用希望者の保護者が、次のア~ウのいずれかに当てはまること
【ア】申請日時点で生活保護の適用を受けている
【イ】2021年度に児童扶養手当の支給を受けている(※1)
【ウ】2021年度に就学援助の認定を受けている
【エ】2020年1月~12月の世帯所得が次の世帯所得基準以下である(※2)
※1:公的年金等の受給により児童扶養手当の支給を受けていない場合も対象になります。
※2:世帯所得基準は、以下よりご確認ください。
利用希望者の募集は2022年3月1日(火)より開始し、締め切りは2022年3月25日(金)19時です。なお、定員を上回る申し込みがあった場合、所得状況を踏まえた審査又は抽選を行い、利用者を決定します。
詳細・お申し込みについては、下記のウェブサイトからご確認ください。
▼2022年度クーポン利用者募集サイト
Author:Eduwell Journal 編集部
本記事は、山田友紀子が担当。Eduwell Journalでは、子どもや若者の支援に関する様々な情報をご紹介しています。子どもや若者の支援に関する教育や福祉などの各分野の実践家・専門家が記者となり、それぞれの現場から見えるリアルな状況や専門的な知見をお伝えしています。