発達障害

自閉症の子どもを持つ保護者向けオンライン学習プログラムが開始!-全国どこでもスマホやタブレットで家庭療育について学べる

自閉症の子どもを持つ保護者向けオンライン学習プログラム「ネットdeぺあすく」

特定非営利活動法人ADDS(所在地:東京都新宿区、共同代表:竹内 弓乃・熊 仁美)は、自閉症などの発達障害あるいはその疑いのある子どもへ、保護者が家庭でできる療育(治療教育:子どもたちの発達の促進や社会的自立を目指して行われる教育支援)の実施をサポートするオンライン学習プログラム「ネットdeぺあすく」を2016年5月25日(水)にリリースいたしました。

背景

自閉症には早い段階での療育が必要

人と目を合わせない、名前を呼んでも振り向かない、なかなか言葉が出ない、特定の物へのこだわりが強いなど、さまざまな症状をもつ自閉症は、発症率が68人に1人とも言われます(米国疾病管理予防センター, 2010)。この自閉症は発達障害の一つで、心の病気ではなく先天的な脳機能の障害です。

応用行動分析(Applied Behavior Analysis:ABA)という理論体系に基づき早い段階で療育(治療・教育)を行うと、その症状が劇的に改善することが複数の研究から明らかになっており、米国などでは自閉症への支援モデルとして最も推奨されています。

自閉症への理解が低い日本での活動・課題

しかし、日本にはまだほとんど浸透しておらず、情報・人材・経済的支援ともに全く足りていません。私たちADDSは、保護者が子どものよき理解者・支援者となり家庭で取り組める早期療育プログラムを開発し、2009年よりこれまでに約140家庭に提供してきました。

その結果、子どもの知能指数や適応行動の向上、保護者の自己効力感の向上など大きな成果が出ています。これまで提供してきた保護者トレーニングは、コンサルタントと保護者・お子様が毎週顔を合わせて直接指導するものでした。全国からお問合せをいただきながらも、教室に通える範囲にお住いの親子にしかサービスを提供できないという課題を抱えていました。

本プログラムについて

全国どこからでも受講できるオンライン学習プログラム

より多くの親子へ早期に支援を届けるため、これまで実施してきた保護者トレーニングのエッセンスを抽出し、全13回のビデオ講座にまとめました。このプログラムは、全国どこからでもスマートフォンやタブレットがあれば受講できるオンライン学習プログラムです。

付属のテキストを見ながらビデオ講座を視聴し、実際にご家庭でお子様に療育を実施するワークに取り組むことで、小さな「できた!」を親子で体験することができます。その体験を通して、お子様の可能性に気づき、次の一歩に繋げていただくことがこのプログラムの大きな目的です。

3ヶ月間の講座受講後は、お子様の発達状況やご家族のニーズに応じて、次なる具体的なアクションのヒントがADDSのペアレントトレーナーから届きます。

モニターの実際の声

事前にモニターとして受講いただいたご家庭からは、「時間に追われて余裕の無い毎日で、好きな時間に受講できるのが良かった」「クイズ方式で復習できるのが良かった」「まさに困った行動に悩んでいたので、受講できて良かった」「親が知識を持つだけでこんなにも変化があるとは思ってもみなかった」など嬉しい声をいただいています。

【対象】発達が気になる2歳~小学校低学年くらいまでのお子様の保護者様

【お申込み受付開始】2016年5月25日(水)

【お申し込み方法】 advanced@adds.or.jp まで以下のフォームをコピーし必要事項を記載してください。件名に「ネットdeぺあすく参加希望」と明記し、送信してください。

お申込みフォーム

・お名前(主にe-learningを受講する保護者様)

・お住いの地域(〇〇県△△市まで)

・連絡先(PC及びケータイメールアドレス、電話番号)

・支援対象の子どもの年齢と性別、診断が付いている場合は診断名

(  )歳(  )ヶ月  /  診断名(    )

・受講を希望する理由

・その他ご質問等ございましたらお書きください

※お申し込みは、プログラム紹介ページからもできます。

【プログラム詳細】
場所を問わずに学べる療育支援プログラム「ネットdeぺあすく

自閉症などの発達障害のあるお子さんとその保護者を、効果の実証された手法によってサポートしています。また、この手法による早期集中療育を日本に根付かせることを目指しています。多くのスタッフが大学院を修了し、様々な研究に従事してきた高い専門性と、豊富な臨床経験をもとに活動しています。

Author:熊仁美
NPO法人ADDS共同代表、慶應義塾大学社会学研究科訪問研究員・博士(心理学)慶應義塾大学大学院心理学専攻博士課程修了。
専門領域:応用行動分析、前言語期コミュニケーション、発達心理学に基づく発達障害児の早期療育、ペアレントトレーニング、療育と育児ストレスとの関連、人材育成プログラム開発など
保護者が家庭でできる療育プログラムの研究開発と効果検証を進め、28年度科学技術振興機構研究開発成果実装支援プログラムに最年少で採択。「エビデンスに基づいて保護者とともに取り組む発達障害児の早期療育モデル」の責任者として全国で療育モデルの実装に取り組む。
著書:「できる」が増える!「困った行動」が減る! 発達障害の子への言葉かけ事典

「できる」が増える!「困った行動」が減る! 発達障害の子への言葉かけ事典

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