就職・就労

ニートやフリーター、第二新卒・既卒から正社員になれる就職支援-学歴や職歴、未経験がハンデにならない就職活動

就職活動

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

「ニートやフリーターから正社員を目指したい!」「前職を辞めてからブランクがあるけれど、また正社員として働きたい!」「はじめて就いた仕事が合わず、新しく未経験の仕事にチャレンジしたい!」と思っても、どのように就職活動をして良いかわからないという若者のために、様々な理由から「働く」につまづいた若者の就職支援の経験から、参考となる情報をお伝えします。

ニートやフリーター、第二新卒・既卒者は、今こそチャンス!

今、企業の人手不足が段々と鮮明になりつつあり、仕事を探している若者にとっては、「超」と言われるほど売り手市場となっています。

厚生労働省が2017年10月に発表した正社員の有効求人倍率は1.02倍となり、2004年11月の集計開始以来で最高を記録しました。求職者一人につき、一件の正社員の求人があることになります。

アルバイトやパートタイムの求人が増え、正社員・フルタイムまで広がってきた状況です。まだ業種によってバラツキはあるものの、今後、他の業種でも人手不足の状況は広がる可能性が高いと思われます。

新卒採用でも中途採用でもない新しい枠組み

高校や大学の中退、早期の離職、離職後のブランクなど、これまでの学歴や職歴に不安な点があり、実際に書類時点でなかなか上手くいかないという経験がある方も少なくないと思います。また、やってみたい仕事だけれども、正社員や業種・職種が未経験ということで、応募に躊躇したことがある方もいらっしゃるかもしれません。

就職活動が上手くいかない多くの場合、応募する「枠組み」がそもそもズレている可能性があります。新卒採用は、あくまでも来期の卒業予定者を対象としたものであり、中途採用は、即戦力となる技術や経験を持った方を対象としたものです。

そのような枠組みで、すでに学校を卒業している方、技術や経験なども少ない方が応募をしても、そもそも対象としていないため、書類で落とされてしまいます。

人材不足になってきている現状から、これまでの新卒採用・中途採用の市場で採用するためのコストも高騰しており、企業も従来とは異なる形での採用を積極的に検討する企業も増えています。ここ数年間で「第二新卒・既卒者」という新しい枠組みが拡大してきています。

狭義としては、20代前半で社会人経験のある方(※例:新卒で入社した会社を3年務めて辞めた方)と言われています。広義としては、20代全般で専門的な技術や経験のない方を指しています。

実際に就職支援を行っていると、20代後半であったり、社会人経験がない方でも第二新卒・既卒者の枠組みで就職することが出来ています。場合によっては、30代前半までであれば、検討をしてもらえる可能性があります。

第二新卒者の採用見通し引用:マイナビ転職・中途採用状況調査、調査期間:2016年1月12日~2月12日

第二新卒・既卒者の枠組みであれば、学歴や職歴に関わらず、また未経験者であっても、働く意欲や志望動機がしっかりしている方であれば、採用したいと考えている企業は多いです。学歴や職歴、未経験がハンデにならない就職活動がハンデにならないような第二新卒・既卒者の枠組みで就職活動を行うことで、企業とのそもそものズレも少なく進めていくことができます。

どういった企業が第二新卒・既卒者を積極的に採用しているか、自分で一社一社調べていくことは困難な作業です。第二新卒・既卒者を積極的に採用している企業の採用情報をまとめている就職支援サービスを利用することをオススメします。

履歴書・職務経歴書、面接の対策も心配なし

「学校にいた時は、就職支援課やキャリアセンターなどで、就職活動を支援してくれたけど、卒業した後は、どうしたら良いの?」という声がたびたび聞かれます。ハローワークを思い浮かべる方もいらっしゃいますが、基本的に求人紹介を行う場所ですので、十分な応募書類や面接の対策を受けることは難しいのです。

何らかの事情で、早期離職やブランク期間など企業の採用側からするとネガティブに捉えられてしまうような情報があるという方は、書類や面接の審査の中で指摘を受ける可能性が高く、どのように対応すれば良いか事前に十分な対策が必要となります。

就職活動を一人でやっていても、一方的に合否だけが伝えられ、書類や面接のどこが悪いのかもわからず、苦しんでしまうケースを多々目にしてきました。就職活動は、書類や面接を通じて、「他人に自分を伝える」という行為が必要になるため、そもそも一人だけで行うものではなく、専門的な知識を持っている方からきちんとしたフィードバックを受け、トレーニングすることが必要なのです。

第二新卒・既卒者の枠組みで、就職支援サービスを行っている公共施設や民間企業が増えており、無料で就職活動に必要な指導をセットで受けられます。一人の相談者につき、専任の担当者がついて、丁寧なフィードバックを受けられたり、いわゆるブラック企業などをチェックしたうえで紹介してくれるものもあります。

担当者ややり方が自分に合わないという場合もありますので、複数の就職支援サービスを併用しても良いです。現在は、主に首都圏や地方都市が中心になりますが、年々広がっていますので、ぜひ、活用をオススメします。

履歴書

若者サポートステーション

地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、キャリア・コンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への職場体験などにより、就労に向けた支援を行っています。

サポステは、厚生労働省が認定した全国の若者支援の実績やノウハウのあるNPO法人、株式会社などが実施しています。現在、住んでいる場所からお近くのサポステを訪ねてみてください。

ジョブカフェ(若年者のためのワンストップサービスセンター)

若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを1か所で、もちろんすべて無料で受けられる場所です。現在、46の都道府県が設置しています。ハローワークを併設しているジョブカフェもあります。

ジョブカフェの多くは県庁所在地にありますが、地域によってはサテライトという出張所を作ってサービスを行っているところもあります。現在、住んでいる場所からお近くのジョブカフェを訪ねてみてください。

各自治体の就職支援プログラム

都道府県や市区町村などでは、独自の若者の就職支援プログラムを行っている場合があります。下記は、実施している一部の例ですが、「現在住んでいる都道府県や市区町村名」+「若者就労支援」又は「若者就職支援」で検索してみると、条件にあったプログラムを行っている場合があります。

東京都:東京しごとセンターヤングコーナー
自分に合う仕事がわからない、就職や転職したい会社が見つからない、就活の仕方がわからない。そんな課題を抱えている、29歳以下の学生や若者を就職支援アドバイザーが就職するまで担当制で全面的にサポートします。

東京都:正社員就職応援プロジェクト
都内で就職したい30~54歳の就職・転職を無料でサポートしています。専任の就職支援アドバイザーのサポートを受けられ、就活のレベルや目的に合わせた様々なプログラムを選ぶことができます。就活支援金支給制度や短期間のスキルアッププログラムなど、豊富なプログラムで就職活動を支援しています。

東京都世田谷区:世田谷で働こう!若年者就職応援プログラム
世田谷区内企業で働きたい40歳未満の方を対象に、研修、面接会、企業見学、現場見学、仕事体験などを行い、建設業をはじめ世田谷区の基準を満たした企業への就職を応援する事業です。大学4年生や転職希望者も歓迎です。

民間企業が行っている就職支援(無料)

第二新卒エージェントneo

主な対応エリア:東京・大阪・名古屋・福岡
対象年齢:18歳~28歳まで

経験・学歴不問でフリーター、中卒、高卒、大学中退、大学卒業後(既卒)、海外留学から帰国後、就職浪人、公務員試験からの民間企業就職への切り替え、短期離職、第二新卒(就業後3年以内の離職)、中途、キャリアアップの転職など幅広い経歴の方を、豊富な経験を持つのキャリアアドバイザーが1人あたり平均10時間の手厚いサポート。一人ひとりに合わせた書類添削や面接対策も受けられます。

ブラック企業を除外、優良企業のみの紹介で安心して就職活動を行うことができ、内定後はもちろん、入社後もサポートも受けられます。

ハタラクティブ

主な対応エリア:北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州
対象年齢:18歳~29歳まで

既卒・フリーター・第二新卒を対象に、無料で就職支援を行っています。高卒・専門学校卒、大学中退も多数の就職実績があります。これまでたくさんの就職・転職に携わってきたプロのコンサルタントが正社員になるまでマンツーマンでしっかりとサポートしてくれます。

渋谷、立川、池袋、秋葉原、横浜、さいたま、名古屋、大阪、福岡で対面の個別相談を行っています。地方在住で首都圏への就職を希望する方は、事前に電話でのカウンセリングや面接対策を受けられ、効率的な就職活動が可能です。

「完全に未経験でも正社員として就職できる求人」をメインに取り扱っており、社会人未経験の方に向けた「未経験歓迎」の求人が常時1,000件以上あり、IT、広告・マスコミ、メーカー、建築・不動産、流通など取り扱っている業種も幅広いです。

ウズキャリ既卒

主な対応エリア:関東、東海、関西、九州など
対象年齢:18歳~29歳まで

ウズキャリ既卒で就職活動を行った既卒・フリーターの方の83%以上が1社以上の内定を獲得しています。選考企業毎にカスタマイズされた書類・面接対策など、一人一人に合わせたオーダーメイド型の平均20時間に及ぶ就活サポートが特徴です。

日本で唯一キャリアカウンセラー全員が元既卒・第二新卒で、同じ経験をしているからこそ、失敗をしない就職活動をするためのノウハウを伺えます。離職率/労働時間/社会保険の有無/雇用形態などで厳しい基準を設けて、ブラック企業を徹底排除し、入社後の定着率も93%ととても高いです。

いい就職ドットコム

主な対応エリア:全国
対象年齢:20代

20万人が利用する国内最大級の第二新卒・新卒・既卒未就職者・留学帰国者の就職応援サイトです。社会人未経験の既卒者に特化した就職支援を行っています。「未経験者をしっかりと育てていこう」という姿勢を持った企業のみを紹介し、正社員のみの就職紹介に限定しています。

無料会員登録で就職アドバイザーによるカウンセリングが受けられたり、「就職プラザ」で開催される様々な就職支援メニューも受講できます。

学歴や就労経験に関わらず本人に就職へ向けた意欲がある限り支援してくれる公的機関や民間企業は必ずあります。良き専門家・パートナーの協力を得て、自分自身の目標を明確にして、希望する進路へと進めることを心より願っています。

ハローワークでは、ニートやフリーターが就職できない理由-職歴なしの第二新卒・既卒から正社員になる就職活動
「ニートやフリーターから正社員として就職したい」「職歴なしの第二新卒・既卒から正社員の就職を目指したい」「また正社員として働きたい」と思った時、まず思い浮かぶのがハローワークではないでしょうか?しかしちょっと待ってください。ハローワークより先に、行くべき場所があります。様々な理由で働くことにつまづいた若者の就職支援に取り組んできた経験から参考となる情報をお伝えします。
ニートやフリーター、第二新卒・既卒から正社員を目指す就職対策-就職相談の活用方法と業種・職種に対する考え方
雇用形態が多様化し、今や正社員ではなくアルバイトや非正規で働いている人は少なくありません。中にはそのまま雇用が打ち切られ、ニートとなってしまう人も…。「就職できればなんでもいい」。焦りから来るその考えが、逆に就職活動の足を引っ張ってしまっているのかもしれません。就職支援を受ける上でのポイントや考え方などをお伝えします。
ニートやフリーター、ブランクのある若者の就職活動対策-20代・30代の壁!正社員を目指してまずやるべきこと
「29歳」「34歳」という年齢は、就職にブランクのある若者にとっては重要な年齢となります。この年齢を超えてしまうと、一気に就職活動がしにくくなってしまうことも少なくありません。しかしポイントを押さえれば、正社員になることができる可能性も決してゼロではありません。正社員を目指している人がまずやるべきことを、この記事でお伝えしていきます。
Author:Eduwell Journal 編集部
本記事は、岩切準が担当。Eduwell Journalでは、子どもや若者の支援に関する様々な情報を毎月ご紹介しています。子どもや若者の支援に関する教育や福祉などの各分野の実践家・専門家が記者となり、それぞれの現場から見えるリアルな状況や専門的な知見をお伝えしています。
この記事が気に入ったら
「いいね!」や「フォロー」をお願いします。
最新情報をお届けします。
タイトルとURLをコピーしました