投稿記事の一覧

子どもの貧困

「子どもの貧困」問題を解決する3つの政策手段-「子どもの貧困対策法」を絵に描いた餅にしてはいけない!

「子どもの貧困」と聞いて、「自分には関係ない」「あまりピンと来ない」と思われた方に知ってもらいたいことがあります。この問題は、私たちに大きく関係する問題です。なぜ、これが私たちに関係するのでしょうか?身近なところで言うと、私たちが支払っている(又は今後支払う)税金と関係しています。貧困状態の子どもが増えるということは、将来働ける人(=税金を納める人)が減るということです。
子育て・育児

大人気の子どものしつけアプリが百害あって一利なしの理由-手軽で便利なしつけの代償は後で高くつく

2012年9月に公開されて「子どもが一瞬で良い子になる」とメディアなどでも紹介され、200万ダウンロードを超える大人気の子どものしつけアプリがあります。使っている養育者にとって実に手軽で便利なアプリなんだと思うのですが、これは子どもの成長にとって悪いことばかりで良いことがひとつもないアプリだと断言できます。その理由をご説明します。
就職・就労

日本の若者の不安定就労問題が深刻化し続ける理由-場当たり的な「就労対策」ばかりでは未来はない

内閣府発行の『子ども・若者白書平成25年版(平成25年6月)』によると、平成25年3月卒業者のうち、高校卒業者の4.9%、大学卒業者の15.5%は進学も就職もしていません。平成21年3月卒業者では、中学校卒業者の64.2%、高校卒業者の35.7%、大学卒業者の28.8%が就職後3年以内の離職しています。政府は、若者の就労問題を解決するための何らかの対策を講じる必要性があります。
社会的養護

ランドセルの寄付は迷惑?支援者と現場のミスマッチ-子どもを支援する前に知っていて欲しい実状

児童養護施設へのランドセルの寄付が話題になりました。社会的養護下の子どもへ支援を行なう過程の中で、企業や他NPO、個人の方からあらゆる支援の申し出を受けることがあります。しかし、ミスマッチが起こりやすかったり、提供数に対して希望数が少なかったりすることもあります。本記事では子どもを支援する前に知っていて欲しい実状をお伝えします。
キャリア教育・社会体験

日本と世界から見る子どもが将来なりたい職業とは?-子どもの憧れの職業が映し出す大人の姿

世界の国々での人気職業を見てみると国によって大きな違いがあります。そこから子ども達の心の中を垣間見ることが出来るのではないでしょうか。子ども達の感覚と感情はとても柔軟である一方、影響も当然受け易いものです。海外の様子を見るとその国における環境、教育、文化などの要素でなりたい職業は大きく変わっていくようです。
子育て・育児

子どもが夢を叶えるためのコミュニケーション-超一流スポーツ選手が子どもの頃に考えていたこと

昨年12月から、サッカーの本田圭祐選手のACミラン移籍がニュースを騒がせています。このニュースと一緒に、いくつかのテレビ番組で、本田圭祐選手の小学校時代の作文が紹介されていました。今回は、夢を叶えた人の子どもの頃の作文を参考にしながら、大人がどう子どもの夢の応を援したらよいのかを、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
アウトリーチ

夜の街の子ども達に耳を傾けてわかったこと-小さな相談窓口ができることで広がる可能性

夜のコンビニの前や駅前・公園などでたむろしている若者たちがいたときにどんな印象を持ちますか。色んな声が聞こえてきそうですが、そのほとんどはポジティブなものではありません。しかし少し話をしてみれば、この悪い印象がイメージ先行の産物で、すごく表面的なものであることもすぐに分かります。
子どもの貧困

「日本に貧困の子どもなんて本当にいるのか?」と思っているアナタにまず知って欲しいこと-相対的貧困と絶対的貧困という2つの定義

2013年6月に「子どもの貧困対策法」が制定されて以降、「子どもの貧困」に関する話題は増えたように思います。「日本の子どもの貧困率は15.7%。約6人に1人が貧困」等といった言葉は、メディアでも頻繁に取り上げられています。「日本に貧困の子どもなんて本当にいるのか?」と思う方もいると思いますが、貧困には二種類の定義が存在します。
高校中退

2人に1人が進学も就職もしないまま卒業する―生徒数も学校数も増える通信制高校の課題と可能性(後編)

通信制高校が抱える「2人に1人が進路未決定のまま卒業する」という課題に対して取り組んでいるのが、NPO法人D×P(ディーピー)です。D×Pは、通信制高校と提携し、単位化したキャリア教育プログラム「クレッシェンド」という独自の授業を展開しています。通信制高校には課題もありますが、一方で、全日制高校のモデルにもなりうるような大きな可能性も秘めています。
初等教育

日本の子どもの体力・運動能力はどうすれば上がるのか?-30年前よりも低水準!10人に一人が肥満!

肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、大人だけの話ではありません。小児肥満やメタボは、その約70%が大人になってもその状態を継続してしまう可能性があると言われ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす予備軍にもなります。肥満度20%以上の者の割合が男子児童(11歳・小学6年生)全体の9.98%と言われており、約10人に一人が肥満状態にあります。