初等教育

日本の子どもの体力・運動能力はどうすれば上がるのか?-30年前よりも低水準!10人に一人が肥満!

肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、大人だけの話ではありません。小児肥満やメタボは、その約70%が大人になってもその状態を継続してしまう可能性があると言われ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす予備軍にもなります。肥満度20%以上の者の割合が男子児童(11歳・小学6年生)全体の9.98%と言われており、約10人に一人が肥満状態にあります。
イベント・プログラム

【イベント】子どものレジリエンスを支える-場をつくり、遊びを見守り、関わりを育てる

子どもは皆、遊びや体験そのものから学ぶ力を持っています。五感で感じ、考え、評価にとらわれずに表現する体験、それをありのままに受け止められる場、そこから生まれた他者との関わりは、子ども時代の心の成長や回復に欠かせないものです。子どもの学ぶ力を引き出しレジリエンスを支えるためにどのような場が必要であるか、見守る大人がどのような存在であるべきかを考えます。
高校中退

2人に1人が進学も就職もしないまま卒業する―生徒数も学校数も増える通信制高校の課題と可能性(前編)

通信制高校とはどのような高校か、ご存知でしょうか?通信制高校は、毎日学校に通う全日制高校と異なり、少ない通学(スクーリング)とレポートを提出することによって高卒資格を取ることのできる高校です。興味深いのは、少子化が進んでいくにつれ、多くの全日制高校は校数も生徒数も減少しているのに対し、通信制高校は学校数及び生徒数が増加していることです。
子どもの貧困

貧困状態にあると言われる子どもたちは、何に困っているのか?-「つながり」を失った子どもたち

「子どもの貧困」が叫ばれ、国も「子どもの貧困対策法案」を国会で成立させた2013年。貧困は単純に所得の問題だけでなく、低所得になった要因としての個人要因、環境要因をしっかり読み解く必要がある複雑なものです。「貧しく」「困っている」状態である貧困は、何に困っているのかということに想像力を働かしていくことが大切だと思っています。
中等教育

大学ミスマッチは本当に防げるのか?-多様な選択肢の裏にある「選べない」人たち

「中退」や「ミスマッチ」というキーワードを出すと、「中退することはダメなことなのか?」「全ての人がマッチングするなんて、無理じゃないのか?」といった批判をされることがあります。ミスマッチが、その人のその後の人生にマイナスの影響を与えるとすれば、それは「選び方」に問題があるのではないかと思います。最も大きな違いは、その選択をしたのが、自分なのか、他人なのか、ということです。
子育て・育児

日米の文化の違いから子どもの育ちを考える-メディアが与える情報とどう向き合うべきか?

「体験教育」、その中でもプロジェクト・アドベンチャーという野外教育の派生で生まれた教育手法の理念を、自身の教育観の基盤としている筆者は、2年前から幼児教育に携わるようになり、現在はカリフォルニア州の日本人幼稚園で保育に携わっています。渡米して2ヶ月。アメリカでの体験から「子どもの育ち」について考えたことを、本記事を通してみなさんと共有したいと思います。
初等教育

全国学力テストで平均正答率ランキングよりも大切なこと-日本の子どもの現状を知る③

先日の8月下旬に平成25年度全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果(以下、全国学力テスト)が文部科学省より公表されました。学力テストが公表されると必ずといっていいほど、都道府県の平均正答率ランキングの話題が上がりますが、日本の教育を捉えるうえで重要な結果が忘れられてしまっています。そのもう一つの結果について検証していきたいと思います。
イベント・プログラム

【イベント】子どもの貧困問題の解決に有効的な手法とは何か?-学校外教育バウチャーと学習・生活支援モデルで挑む!

2013年6月に成立した「子どもの貧困対策法」により、生まれ育った環境によって子どもの将来が左右されることがないよう、教育の機会均等などの対策を国や地方自治体の責務で行うことが義務づけられました。今回のウェブマガジン「ひみつ基地」会議(Vol.1)では、子どもの貧困問題に挑み続ける若き二人の実践者をお招きします。
発達障害

早期療育で自閉症の症状は改善する!-謂れなき偏見や誤解が本人やその家族を悩ませる!

自閉症は、様々な遺伝的要因が絡み合っておこると考えられていますが、明確な原因は不明です。米疾病対策センターが2012年に発表したデータでは、88人に1人が自閉症であるとされ、その数は増加傾向にあります。小学校でいうと、大体2クラスに1人くらいの割合ですから、決して他人事ではないのです。自閉症の字からくるイメージは偏見や誤解となって、未だ本人やそのご家族を悩ませています。
キャリア教育・社会体験

学歴だけで子どもは「自立」できない-「実社会」というジャングルで、疑似ではなく「本物」の体験をする

子ども・学生時代に、偏差値も高く、有名大学に入り、失敗歴も乏しく、どこにいてもトップクラスにいて、そして晴れて志望企業に入社。ところが、ところがこれらの「キャリア」は大半がペーパーテストだけで勝ち得たもので、実体験が伴っておらず、変化球、解のない問題などに対応する力を持っていない場合があります。社会で活躍するためには、どのような力が必要なのでしょうか。